微かな風の音。夏への入り口。
そんな日もあるさ。
きっとのその粒は、光を分け与えてくれる。
やさしい光と柔らかな香り。千年続く呼吸。
春は駆け足に過ぎてゆく。一面をその色に染めて。
風が春を連れてきた。夜がそれを一層輝かせる。
風が通る空。足元は、もう鮮やかな緑で染まっている。
青空を目指す。つばさ大きくを広げて。
風を感じる。光の中を渡ってゆく。