雨の季節が来た。 緑忍者、参上。
蒼く佇み、雫に潤い、緑に潜む。
2匹の呼吸。 シャッターを開き、ただ待つのみ。
風に揺れる葉の音、太陽の輝き、透きとおる瞬間。
気づかれないように、そっと、そーっと。彼の呼吸とシンクロする時間。
花弁のかずは同じでも、色がそっくであっても、香りの見分けがつかなくても、それらは似て異なるもの。
朝露を浴びて、光の輪の中で目覚める。 見えている光は偽りであっても、生けるものは真実。
暗闇に浮かぶ、彩り。 ホッとした瞬間。
そっと、咲いてる。いつもの日々の中、それを切り取る。